Episode Ⅲ ~診断まで②~
転機は今年8月。チェリーの鼻筋がズル剥けた。
いてもたってもいられなくなり、私は親に黙ってチェリーをかかりつけではない、近所の別の動物病院に連れて行った。
そこで初めてこれは外傷ではないと思うと言われた。犬種が犬種だけに、疑ってかかりましょうと。犬種?なんのこと?キョトンとする私に、先生はチェリーの皮膚の表面をセロテープで剥がしたものを載せた顕微鏡を覗かせてくれた。悪いものは見えないけど、見えてるバランスに違和感がある。耳の中も赤いし歯茎も赤い。外傷にしては毛の生えてるところと生えてないところの境界が明瞭で、擦りむけている感じではない。
ステロイドを注射して、2週間ごと経過を見ていってはどうか。
晴天の霹靂。
皮膚病だったのか!