家族性皮膚筋炎と戦う!チェリーのカルテ

5才6ケ月で、家族性皮膚筋炎と診断されたシェルティの、これまでとこれから

episode Ⅷ ~2020.8~爪が。そして、お薬の話

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2020.8.2
5月にフィラリアの薬をもらいに行った以来、診察は2ヶ月ぶり。

母が退院してから、血液サラサラの薬とアンチノールを再開、リマプロストアルファデクスは手持ちを半量ずつあげていたが、一週間ほど前から完全になくなっていた。

実は、5月末に実家の車で事故を起こし、私もチェリーも車外にいたので無事ではあったが以後その事故の処理でてんてこまい、車は廃車(トホホ)、急遽新車を購入、納車を待ちに待っての本日受診となった。余談になるが、事故は夕方トリミングサロンにチェリーを迎えに行く途中で起きたので、救急隊員の方に、運転席で怪我をしている家族と一緒に救急車に同乗するよう促されたのだが「犬を迎えに行って後から行ってはダメですか」と発言して怒られた。

そんなこんなで前置きが長くなったが、お薬をもらうための、久しぶりの診察。
「まぁ、変わりはないです」
なんて言いながら、体重を計り(6.4kg)「あ、トリマーさんに、どこかの爪が折れてるかもって言われたんですけど・・」と世間話の延長で報告した。すると先生は。全部の爪をチェックして・・こう言った。
「これは、亜鉛不足です。見て、ここの爪がプラプラしていてもうすぐ抜けそうです。ホラこっちはもう抜けちゃってます。もし抜け落ちた爪を拾えたら、ラップに包んで冷蔵庫に入れて今度持って来てください。体重が少し増えているくらいなので、まだそんなに大袈裟に考えなくていいでしょう。お薬を取り寄せるので後日取りに来てください。でもそのお薬で改善しないようなら、その時はステロイドを始めます」

ガーーーーン・・・

犬にとって亜鉛は、ちゃんとしたフードを与えていれば、餌の中に足りないことはまずないという。チェリーはNDFをメインにオリジンとモグワンを混ぜて与えていて、ちゃんとしてなくないはず。本人(犬?)の、亜鉛を体内に取り込む能力の問題らしい。人間よりも必要量が多く、不足すると皮膚や免疫機能にさまざまな問題を起こす。
幸い爪が抜け落ちても登山やアジリティをやるのでなければ特に生活に支障はなく、痛くも痒くもないそうだ。

そう言えばトリマーさん、フケも出てるって言ってたっけ。後で調べたらフケや皮膚の赤みも亜鉛不足の症状に載っていた。またか~。またトリマーさんのおかげだ。トリマーさんの指摘きっかけで発見されることが、なんと多いことか。チェリーのようなダブルコートのコの皮膚を全身くまなくチェックするなんて私には全くできない。チェリーのように、全身に不安のあるコが毎月同じサロンで、同じスタッフの方にお手入れしてもらうのは実に有意義だとつくづく思った。少しはトリマーのお姉さんたちに懐いてくれるといいんだけどね。おとなしくしてるらしいんだけどね。懐かないんだよね。
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2020.8.6
ポラプレジンクという亜鉛製剤を1日1回 1/4錠ずつ、20日分を受け取った。
最初なので短めに渡すので、飲ませて体調崩すようなら量を減らすからその時は知らせるように言われた。

チェリーは体のあちこちを痒がっている。両耳の後ろはボコッとデキモノがあり、赤くただれていた。


2020.8.11
夜、私の叔母が、鼠径部に湿疹を発見。その叔母の神戸の家にお泊まり中だったので、叔母の発案でメンタムを塗ってみた。
可哀想に聞こえると思うが、叔母も母も姉妹でメンタム信者である。メンタム=万能の薬と思っている。チェリーを世話する母の手にいつもこってり塗られているので、チェリーには慣れっこなのだ。だからまぁ、たぶん、平然としていた。


2020.8.19
湿疹が腹部全体に見られ、ふと亜鉛製剤の薬疹を疑い電話で先生に相談してみた。
すでに8/7から12日間も飲んだ後だが、一応休薬して受診の予約を取る。


2020.8.21
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湿疹はまだ腹部全体に。鼠径部はおさまりつつある。右耳の後ろは痛々しくまだ赤い。
耳の後ろとお腹の湿疹は別のものだと先生。お腹はあせも、耳の後ろは角質の症状。
心配した薬疹ではなさそう。
湿疹のお薬デルモゾールGクリームを処方。
2、3日塗って改善したら電話で報告。
大丈夫そうだったら、それでも半量にして亜鉛製剤を再開しましょうと。
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2020.8.27
よくなっているのか変わってないのか判断がつかなかったので、一目見てご指示くださいと先生のもとへ。
お腹の毛は剃って毎回消毒してから軟膏を塗れるかと聞かれ、毎回噛まれそうになりながら薬を塗ってる母には無理だと思うと正直に答えたら、抗生剤の注射をしてくださった。一週間効いているので、治りも早まるし、痒みも押さえられてチェリー自身が楽になるだろうとのこと。

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お薬の話

母が勝手に自主減薬しているのを見て見ぬふりしていたのは、私にも少なからず減薬したい気持ちがあったからだ。
血液サラサラ・リマプロストアルファデクスの長期投与が乳腺腫瘍の原因になったのではないか、それなら再発も招くのではないか、そもそも同じ薬を長期投与してなんの弊害もないのか、そんな不安が拭いきれずにずっといた。
だって薬の副作用を見たら最後の方に、"乳腺腫脹"って書いてあったんだもん。
そしたら違った。
腫脹は膨らんで張ること、腫瘍はシコリでこれらは別物。
症状が落ち着いているなら飲み続けた方がいいと、これは不安を口にして奥様先生に説明していただいていたことなのに、ご近所に住むイヌネコ博士の方にサラリと全く同じ助言を頂いて目が覚めた。
皮膚の薬は長くなるからこそしっかり診断をつけてから始めてくださったお薬なのに、ごめんなさい先生。
逆に、下手に休薬してしまうと、再開したときにそれまでと同じように効かなくなってしまうことがあるのだとか!
チェリーは7歳。犬は駆け足で生き急ぐ。
アンチノールもリマプロストアルファデクスも、そしてこれからは亜鉛製剤もかな。生涯飲み続けるチェリーの生命のパートナーと思おう。