家族性皮膚筋炎と戦う!チェリーのカルテ

5才6ケ月で、家族性皮膚筋炎と診断されたシェルティの、これまでとこれから

Episode 0 ペットショップの対応

診断がおりた時、購入先のペットショップにすぐに電話した。ブリーダーさんに連絡してもらって繁殖をやめてもらうためだったが、お客様センターの電話応対の女性も会社の対応も思いがけず素晴らしかった。チェリーを購入した中野店の現店長さん(チェリーを勧めた当時の店長さんはもういなかった)は日を置かずにはるばる手土産を持って隣県の我が家を訪ねてくださった。
実は、電話対応の女性も、店長さんも、会社の方も、会社指定の動物病院の獣医さんまでも、この病気を知らなかったそうだ。チェリーを見せて、私が説明をした。
何らかの保障はさせていただきたいとお申し出くださり、何度かやり取りをして、最終的に、購入代金全額を返してくれた。これ以上飼うのが嫌なら引き取ります、とまで言った。「それって殺すってことですか?」と聞いたら、「いやまさか、うちの会社、伊豆に施設があるんです。売れ残ったコもそこで里親さんを探すんです。私がこの会社を選んだのも、殺さないという創業者の信念がいいなと思いまして」
その現店長さんの辛抱強い対応で、ずいぶん救われた。購入時に加入した提携のペット保険は、母親がどうしても解約しろというので3年目に解約してしまっていたので、チェリーは無保険だ。だが、もし継続していたなら、チェリーの病気、つまり遺伝病でも購入時加入なら提携の特典で保険がおりたそうだ。普通ペット保険で遺伝病はカバーされない。チェリーと同じ日に新宿店で買ったポメラニアンのサクラの保険は継続しているので、先天性の病気も、膝蓋骨脱臼までカバーしてくれる。よそのことは知らないけれど、すごくいい提携だったんだなと感心してしまった。
この話を病院で話したら、奥様先生が、「どこのペットショップ!?こういう病気に、責任を持ってもらえるところがでてきたのねぇ!」と目を細めてくださった。そうか、普通は何もしてもらえないということか。
後日、店長さんの移動が決まった(まさか、チェリーのせいではないよね?)。何度も会社に掛け合ってくださった店長さん、ご自身も障害のあるワンコを飼っているらしく、親身に対応してくださった。「どこに行ってもチェリーちゃんのことはずっと忘れずに、気にかけてます」と言ってくださった。
無保険のチェリーの先の見えない治療は生涯続くのだけれど、法律上はあくまで【物】扱いの犬猫の、それでもちょっといい話にもなり。このショップオリジナルのトイレシーツが好きで(ほんのりベピーパウダーの香り)、今も普通に買い物に立ち寄っている。サクラにいたっては、今だに販売担当だったスタッフさんが見かけると声をかけてきてくれる。そんなコジマでよかったです。
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2013年7月1日。チェリーとサクラに出会った日。